兼松ウェルネスオンラインショップの主催で、北枕を気にしますかという企画を見つけた。
どうやら、まだ死語ではなかったようだ。
私が、「北枕」という言葉を覚えたのは、おそらく、小学生のころだろう。
当時の親や、いや、大人は、他にも、いろいろ面白いことを言ったと思う。
北枕もそうだが、「がたろ*が来ると縁起が悪い」とか、「蛙におしっこをかけてはいけない」とか、その他もろもろ。
*「がたろ」とはこうもりのことです。子供の頃住んでいたところでは、夕方になると、多くのこうもりが飛んできて、異様な光景でした。
書くときりがないが、このブログを書くに当たって北枕の言葉の意味を確認してみた。
大辞泉によると、以下のようになっている。
枕を北に置いて寝ること。釈迦が涅槃(ねはん)のとき頭を北に、顔を西に向けて臥(ふ)したといわれることから、死者を寝かせるときの作法とされる。ふつう不吉として忌む。
しかし、そうしたことを言い聞かせた我が家での寝室(といっても、昔のこと、居間兼客間兼食堂兼娯楽室兼勉強部屋兼寝室という2K)では、北枕も何もあったものではない。
家族四人の布団を敷くだけで精一杯。
だから、親たちも子供に言って聞かせるが、実行しているわけではない。
しかし、おくりびとのシーンにもでてきたように、亡くなった方がいらっしゃると、北枕は守った。
宗教と迷信のごっちゃまぜといってもいい言葉だし、現在の住宅事情では、この言葉を知っている方や、守っている方はどれだけいらっしゃるだろう。
私も、若い頃からエアコンのない暮らしで60年以上生きてきた。
社宅時代は、布団を吹け出し、冷蔵庫のドアに足をくっつけて寝ていたことがある。
今の住まい、一応、布団の方向を確認してみると、東を向いているようだ。北には、ものがいっぱい置いてあり、地震でもくれば危ないようだ。
南は、部屋の出入り口になっているので、これまた落ち着かない。
そこで、どうやら、今の位置に決まったようだ。
それに、寝相が悪い私は、起きてみると、枕の上に足を乗せて、まったくさかさまに眠っていることも多い。
これでは、北枕の言葉も泣くだろう。
いや、いやいい歳をして、元気なものだと妻に冷やかされる。
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