AIさんの「おくりびと」に一期一会と会者定離を想う

普段は、好きな中島みゆきさんや香西かおりさんの演歌を聴いていますが、今年の一番の収穫は、AIさんが詞を書かれ、久石譲さんが曲を付けられた映画「おくりびと」のイメージソングで、AIさんが唄われた「おくりびと」が最高のお気にいりです。

 歌によらず、エンタテインメントに小うるさい理屈を書いて評論家のようなことを書くのは嫌いですが、本作品は、映画を離れも、一生の別れとなる、愛する人の別れを切々と唄った歌でもあり、詩をリズムにのせて語っていると表現してもいいでしょう。

 というのも、歌詞が素晴らしい。

 亡くした人を見送るのに、「見送るときくらい 笑顔でいたい」という件には、これまで、幾たびか生死の境を彷徨った人を見送り、喪主を務めてきた身には、その気持ちは痛いほど分かります。

 不覚ながら、母が亡くなった時は、最後のお別れのときに、お棺の中の母の死に顔を見たときには、私は、顔を上げられませんでした。

 涙が、母の死に装束に垂れてしまい、喪主としては顔を上げられなかったのです。

 次は、誰を見送ることになるやら、或いは、見送られることになるやら、先が読めない今の世ですが、まさに、人の出会いと別れは、一期一会と会者定離の繰り返し。

 「見送るときくらい 笑顔でいたい」という気持ちで送ってやらねば、或いは送ってもらえれば、これも、また、人生だと思います。

 それと、AIさんの歌声がいいですね。

 この詩を歌えるのは、やはりAIさんのこれまでの、キャリアと努力の賜物。

 その独特と歌声のブルースなども、聴きたくなりました。

 とにかく、某音楽配信サイトで、今年初めてダウンロードし、時より死とは、別れとは何たるかを考えさせられ、一日一日を大切にという思いにしてくれる名曲です。
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