別にレトロに浸っているわけではないが、紙芝居

 もう、半大きい文字世紀も昔になるか。
 小学校の私の楽しみの一つは、毎日ではなかったが、曜日と時間を決めて、街角に立つ紙芝居だった。

 その時間になると、母親に10円ねだって、飴玉をポケットにして、紙芝居を観に行く。

 内容は、今から思うと、何ということはない、勧善懲悪のお話で、正義の味方が悪者を土壇場でやっつけるというもの。

 今から思うと、いわば、子供版の水戸黄門のようなものか。

 しかし、ストーリーや絵は、その頃の漫画雑誌にはないオリジナルのものだった。

 もちろん、テレビなどないに近い庶民の暮らし。

 外遊びを除けば、漫画本とラジオの新諸国物語、それに、紙芝居が娯楽というか、楽しみだった。

 外遊びも缶けりやビー玉と、いろいろあったが、紙芝居も一種の外遊び。

 自転車でやってくる紙芝居のおじさんを待っている間に、子供といっても、親分やら子分やらができ、コミュニケーションというか、社会の秩序というようなものを、そこで教わった気がする。



 そう、そこには、生きた人々がいた。

 紙芝居のおじさんが、毎回同じ話で悪いねと言って、お金は取らずに、逆に飴玉をくれて、「今日も来てくれてありとう。」と言って、さよならを言大きい文字った、そんな時代だった。



 決して、レトロな郷愁に浸るわけではない。

 ただただ、そんな時代の紙芝居のお話。
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紙芝居の素晴らしさについて語ってください。
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テーマ : こころ
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路傍の石とは、私の子供のころの愛読書。人は生まれながらにして平等なのでしょうか。まあ、人にはそれなりに背負ってきたものがあるようです。
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